古畑任三郎は永遠に
おはようございます。
悲しいニュースが入ってきました。
俳優の田村正和さんの訃報です。
最近は仕事もセーブしていたそうで、あまりメディアには出ていませんでしたね。
田村正和との出会い
田村さんの作品は、実は小さい頃からよく見ていました。
たぶん最初に見たのはTBSのドラマで「うちの子にかぎって」(84年)だったと思います。学校の先生役だったんですが子どもたちに囲まれていつも困った顔をしていました。
次が「パパはニュースキャスター」(87年)。外では渋いニュースキャスター、家では3人の子どものパパ。ここでもいつも頭を抱えていました(笑)
わたしは子ども目線で、こんな先生&お父さんいるのかななんて思いながら見ていました。もちろん子どもの方に感情移入しちゃいますけどね。
渋い二枚目の見た目とのギャップがよかったんでしょうね。わたしのイメージは”かっこいいけどいつも困っている人”でした。田村さんが若い頃に時代劇に出ていたなんてことは、大人になってから知ったんじゃないかな。
やっぱりこれが好き
でも、わたしが1番好きな田村正和作品といえば、やっぱり「古畑任三郎」です!
この作品で知った人も多いんではないでしょうか?
「刑事コロンボ」の手法を元に三谷幸喜さんが脚本を担当しました。
田村正和演じる警部補の古畑任三郎が、ゲスト俳優演じる犯人による殺人(一部殺人で無い案件もあり)のアリバイやトリックを巧みな話術と卓越した推理力で崩していき、完璧と思われていた犯行の真相を解明していく。
本作は、『刑事コロンボ』で知られる倒叙ものと言われる形式でストーリーが進行していく。これは、犯行の様子の全容をまず見せておき、刑事の古畑任三郎が真犯人とのやりとりから容疑を固め、最後に自供に追い込むというパターンである。
「刑事コロンボ」も小さい頃に再放送でよく見ていて大好きだった(それはまた別のお話)のと、チケットが取れないことで有名な劇団「東京サンシャインボーイズ」の三谷幸喜さんが脚本を書くということで始まる前から期待大でした。
スポットライトを浴びて一人モノローグを語りだす古畑任三郎は、私の目には異色のヒーローに映りました。
脚本はもとより主役の古畑役が見事にはまっていて、みんなモノマネしていましたよね。ちょっとおとぼけなキャラなのに、しめるところはガツンといく。あの台詞回しは田村さんが考えたんですかね。とても独特でドラマにとってかかせないものでした。
何回も繰り返し見ているので、ストーリーを覚えてしまっているのですが、今でも忘れた頃に見返したりするくらい大好きです。
まとめです
たまに「古畑任三郎」を見返すときに思うのが、こういうドラマが見たいんだよ!って気持ちです(主観です)
何回見ても面白いな~って思えます。
そんな作品に出会えたことは最高です。
田村さんは生前
「自らこういう役がやりたいと要望するのではなく、スタッフにこういう役をやらせたいと言われる役者でいたい」
と、おしゃっていたようです。
一つのイメージに囚われることなくその時代・年代に合った役を演じ、はまり役をいくつも持てたのはこのマインドだったからなんですね。
ご冥福をお祈りします。